Zonoは小説家の夢を見るか

物書きになるぞ!
ということで、基本的に自作小説の投稿をしていきます。
たまに、他のことも書くかもしれません。

【英雄ノ系譜】#3 森の中

【東ノ国・城壁付近】


男「結局、俺一人で行くことになってしまった」


男「まぁ、仕方ない。そうなっちゃったんだから頑張ろう」


スライム「プギャー!」


スライムの強襲!男は横へ飛び退いた!


男「おわっ! まだ街を出てすぐなのにいきなりかよ!」チャキッ


男はスライムに斬撃を加えた!


ザシュッ


スライム「プギャー……」


男「いくら下級魔物だからって、急に来ると驚くなぁ」


ゴブリン「ブルァァァァ!!」


男「ん? こんな所にゴブリンが?」


ゴブリンは興奮している!


男「しかもすごい好戦的だし。これじゃ、怪我人が出るのも頷けるな」ボウッ


男はゴブリンに火炎魔法を放った!


ゴブリン「ゴァァァァァ!!」


ゴブリンは燃え尽きた!


男「おぉ……ゴブリンは脂肪が多いからよく燃えるって本当だったのか……」


男「しかし、確かに魔物が多い気がする。普通はそんなに遭遇しないしな……」


男「少し気を引き締めていこう」




【東ノ国・森林浅部】 


男「はぁ……はぁ……」


スライムA・B・C「「「プギャー!!!」」」


男「うらぁ!!」ザシュザシュッ!!


ゴブリンA「ブルァァァァァ!!」ブンブン


男「はぁっ!!」ザシュッ!!


ゴブリンB「グルァァァァァ!!」ブンッ


男「あぶねっ……!! この野郎!!」ゴォォォ!!


ゴブリンB「ゴァァァァ!!!」メラメラ


男「多すぎだろ!!!」


男「なんとかなったけど……流石に連戦はキツイなぁ……」


キャー!!!!


男「!? 誰か襲われてるのか!?」ダッ

【英雄ノ系譜】#2 仲間を集めて

【東ノ国・魔法研究所】


男「ってわけで、仲間を探さなくちゃいけなくなった」


魔法使い「で、私のところに来たのね」


男「そういうこと」


魔法使い「なんで私なのよ。王様の勅令なら、他にいくらでも実力のある魔法使いがいるでしょう」


男「まぁ……そうだけどさ」


魔法使い「大体、私はそんなに暇じゃないの。今は新しい魔法式の研究で忙しいんだから」 


男「えぇ~……俺としては初対面の人達より、幼馴染的な存在の魔法使いの方がいいんだけどなぁ……」


 魔法使い「的ってなによ。幼馴染でしょうが」


 男「う~ん」 


魔法使い「とにかく、悪いけど他の人を当たってみて」 


男「わかったよ……」 


男「……どうしてもダメ?」 


魔法使い「ダメ」


 男「ぐぬぬ……」



 【東ノ国・訓練所】 


男「ってことなんだけどさ……」 


剣士「ほーん」


 男「いや、ほーんじゃなくて!」 


剣士「まぁ、しゃあないだろ。アイツ本当に忙しいらしいし」


 男「それは俺も知ってたけどさ」 


剣士「じゃぁなんで頼んだんだよ」 


男「それでも来てくれると思ったから」


 剣士「アホか」 


男「ぐぬぬ……」


 剣士「ちなみに俺もパスな」


 男「はぁ!? この話の流れでお前も断るって言うのか!?」


 剣士「だって俺、そんなめんどくさい事したくないもん」


 男「おま……マジで言ってんの?」


 剣士「マジよマジ。大体、そこら辺の調査程度ならお前一人でもどうにかなるだろ」 


男「そうかもしれないけど……なんか寂しいじゃん」 


剣士「アホ。仕事だろ。しっかりやれよ」 


男「……わかったよ」 


弟子「あー! 剣士さーん!」


 剣士「お、弟子が来たわ。稽古あるから俺はこれで」 


男「あいよー……」

【英雄ノ系譜】#1 旅立ちの日

【一ノ国・王城】


王「おぉ、男よ。よくぞ参った」


男「お待たせしました」


男「緊急招集とのことでしたが、一体何が……」


王「うむ……お主にしか頼めぬことなのじゃ」


男「と、いいますと?」


王「最近、魔物の活動が活発になってきておることは、お主が一番よくわかっておろう?」


男「そうですね。近隣の森での魔物の目撃情報は増え続けています。襲われた村人も少なくありません」


王「そのことなのじゃが……」


 男「もしかして、何かの兆しなのでは、と?」


 王「鋭いのう。魔物の活性化を見るに、何か良くないことが起こり始めているやもしれぬ」


 男「そこで、俺に調査を依頼するということですか」


 王「察しが良くて助かるわい。この国一腕の立つお主なら心配は無かろうて」 


男「はは、お褒めに預かり光栄です」


 王「本心じゃよ。さて、さっそくじゃが旅に出て情報を集めてきてくれんか」
男「わかりました。あ、仲間も連れてっていいですか?」 


王「もちろんじゃ。お主の仲間ならわしとしても心強い」


 男「それじゃ、行ってきますね」スタスタ 


王「うむ……む、そうじゃ、男よ」 


男「はい?」ピタッ 


王「これからは、”勇者”と名乗るがよい」


 男「勇者……ですか」


 王「そうじゃ。剣と魔法に長け、誰よりも強い勇敢な心を持ったお主にぴったりの名前じゃと思うのじゃ」


 男「うーん」スタスタ


ガチャ
クルリ


 男「いやぁ……はは、俺は勇者なんかじゃないですって」